お知らせ
2025.02.03

窪田 望さんの展示作品「hand sketch, pencil drawing」に協力しました

2025年2月4日(火)~9日(日)の期間、東京 上野駅構内のCREATIVE HUB UENO “es” にて開催される
窪田 望さんの展示作品「hand sketch, pencil drawing」に協力させていただきました。

486028766_963995052595317_9034203231166887929_n (1)

486000908_963994845928671_7548056778320046845_n

486261235_963994902595332_3435058711542500632_n

485655546_963994799262009_34554165993642467_n

486161995_963995039261985_1838698482444790301_n

486165060_963994682595354_6045693741055090810_n

[展示内容]
1.窪田望さんのハンドスケッチ
2.手の彫刻
(Hand&Foot 副理事 大塚悠 / 経営者・講演家、Hand&Foot会員でもある“すらいむですよ。”さんの手の彫刻)
3.インタビュー映像
(南大阪小児リハビリテーション病院 院長 川端秀彦先生 / Hand&Foot 副理事 大塚悠 / 経営者・講演家”すらいむですよ。”さん / Hand&Foot 代表理事 浅原 が出演)

————-

窪田望「hand sketch, pencil drawing」
生成AIで画像を作成する際、多くの人は5本指になっていない画像を不用品として捨ててしまう。AIエンジニアもまた、このトピックスに対し、プログラミング能力や莫大なGPU、電力を使い、AIが5本の指を描写できるようになるように「進化」のために奮闘している。しかし、そこには3本指、多指症などのマイノリティーの暮らしが一切無視されており、「進化」の影に排斥されている。
本作では、AIが出力した5本指になっていない画像をドローイングするところから始めた。
AIは明確な数字で指の確からしさを出力するが、私たちにとって「確からしい指」とはなんなのだろうか。正常とはどこからどこまでなのか。何を正常としてAIに教えて行くべきか。この問いはAI開発者はもちろん、AI技術と無関係と思い込んでいる人にも問われている。明確に答えられない者はすべて、この無自覚な暴力性の共犯者であるかもしれない。

————-

<プロフィール>
窪田望 Nozomu Kubota
東京藝術大学大学院 美術研究科修士課程 先端芸術表現専攻在籍。
経営者、AI開発者、発明家、YouTuber、美術家とジャンルを横断しながら、表現を行う。 山形県西川町では消えつつある方言をAIに学習させるなど、メディアテクノロジーとコンセプチュアルな手法を駆使し人間とAIというありふれた二項対立からの脱構築の実践を試みる。

————-

AIが進化をつづける中で、AIに画像を生成させた経験がある方も多いのではないでしょうか。AIが画像を生成すると、指の数が5本とは異なる形で出力されることがあります。
通常その場合は、5本指になるような指示を行い、今後5本指が指示なく最初から出力されるようになっていく開発の流れがあります。

そのことに疑問を感じた窪田望さんから昨年夏にご連絡をいただき、約半年間の間、丁寧に取材を行っていただきました。実際に、私達の交流会にも御家族で足を運んでくださいました。

Hand&Footは、手や足の指が1本、2本、3本、4本など様々な形の手を持って生まれ、それぞれの形で毎日を過ごしている子どもたちや当事者の方が1300家族以上で構成される団体です。

AIによる画像生成において、5本指を基準とする流れには一定の合理性があることは理解できます。多くのユーザーのニーズに応え、より自然な表現を追求する技術革新の一環としての側面があるからです。
その技術の進歩を追求する中で、誰かの存在を無意識のうちに置き去りにしていないだろうか、という問いが開発者の方の視点から生まれたことを有り難く感じています。

AI技術発展に伴うマイノリティの無意識の排除というのは、手足の違いに限らず、さまざまな場面で起こり得ることと思います。この展示を通じて、技術の進歩と人々の多様性について、考えていただける機会となれば幸いです。

—————
■期間  :2月4日(火)~2月9日(日)
■開催時間:11:00−19:00(最終入場18:45)入場無料
■場所  :東京 上野駅構内のCREATIVE HUB UENO “es”
Googleマップ→ https://maps.app.goo.gl/aVWvEPmEf5b5hXRw5
■展示の詳細はこちら
https://ueno-es.jp/exhibitions/268.html
—————
上野駅浅草口付近のSpaceとなります。
ぜひぜひお立ち寄りください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Hand&Footの絵本

いつかふつうに出会えるように。

指が少ない子に出会ったとき、あなたはどうしますか。「ふつう」って何だろう?指がないのは「かわいそう」?この絵本をきっかけに、是非親子で話し合ってみてください。
出版日のお知らせ登録はこちら