保育者・教育者のかたへ
2018.12.30

【障害・多様性を考える】子どもに読み聞かせたいおすすめ絵本

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ねえねえーーー!!!おかあさーん!!
この赤ちゃん、ゆびがないよーーーー!!!!

と叫んだ子がいて、周りが「シーン…」となってしまったり、

保育園の同じクラスの男の子から「3本のゆび、ばーか」と言われたことがあったり、

なんで?」「なんで?」と毎日毎日聞いてくる子がいたり……

我が家の娘はうまれつき右手の指が2本欠損しているのですが、手のちがいというのはパッと見た目でわかるので、これまで様々なことがありました。

これは見た目のちがいだけではなく、性格や発達など何らかのちがいをもつお子さんの保護者の方も、周囲から「なんで?」と言われて困ったことがあるかもしれません。

そんなときにちがいについて言葉で伝えるのは本当に難しいことで、大人でもそういった場面に遭遇したとき、自分の子どもが大きな声で疑問を口にしたとき

もしかしたら、あたふたとしてしまうかたも多いのではないかな?と思います。

なんで?と聞く子どもたちに(多くの場合は)悪気はありませんし、なんで?と思うのは当然のこと。

だけど、なんでの答えってとても難しいですよね。

うまれつきなんだよ、お腹のなかにいるときからなんだよ、

色々こたえを試してみたものの、納得してもらえないことも多いので
どうやって伝えたらいいのかな“ 私も娘と一緒に、日々考えることが多いです。

さらに、ちがいを持った子ども自身もある日突然ちがいに気づき、「どうして私は他の子とちがうの?」とママやパパへ聞く時がやってきます。

周りの子に聞かれたとき。
我が子に聞かれたとき。

なんてこたえよう?

多様性を子どもと考えるきっかけのひとつとして、”絵本”というメディアがあります。
子どもたちは、大好きなママやパパ、先生など大人が読んでくれる絵本が大好きですよね。

そこで…👇

「ちがい」について子どもと一緒に考えられる、おすすめの絵本をあつめてみました

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うまれつきちがいをもつお子さんや当事者、ご家族が760家族以上あつまるHand&Footのメンバーと一緒に、「ちがう」ということについて考えるきっかけになるおすすめの絵本を選びました。

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長女:2年生
次女:年長さん(うまれつき右手指が欠損しています)

娘たちに読み聞かせをしたときの、ふたりの感想も一緒に紹介したいと思います(^^)/

お子さんへ「障害」「ちがい」「多様性」etc.について伝える際の、参考にしていただけたら幸いです。

1.どんなかんじかなあ(作: 中山 千夏/絵: 和田 誠/出版社: 自由国民社)


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第11回日本絵本賞受賞作品
第52回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
(小学校低学年の部)

あらすじ

「目がみえないってどんなかんじかなあ」
「耳がきこえないってどんなかんじかなあ」
「おとうさんもおかあさんもいないって どんなかんじかなあ」

色々な立場の人を想像して、目をつぶってみたりと自分なりに試してみて、思いをめぐらせていきます。

みどころ
実際に目をつぶったらわかるかな?とつぶってみたり、耳をふさいでみたり。
最後には親子で「え~!そうだったんだ!」と驚いてしまう展開が待っています。
障害だけでなく相手の気持ちを想像する事の大切さや、思い込みって視野を狭くしてしまうなぁと気づかせてくれます。
相手のことを想像し、いいところを発見していく主人公の発想力・想像力ややさしさが感じられます。
最後はわたしもちょっと驚きました。私も思い込みで読み進めていたんだなと。。。

読み聞かせしてみたよ

8
世界には色んな人がいるんだなって。最後ひろくんが言った言葉にびっくりした。
6
そういう人もいるんだなぁ…

ひとつひとつの場面で、一緒に目をつぶってみたり、耳をふさいでみたりと親子で想像してみました。

6歳の次女には正確な理解はちょっと難しかったのかもしれませんが、「こんなかんじの人がいるんだ」という発見につながったようでした。

ちゃんと理解できるのは小学生以降なのかなと思いますが、文章は難しくないので幼児期から読んであげられると思います。

2.わたしはあかねこ(作: サトシン/絵: 西村 敏雄/出版社: 文溪堂)


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あらすじ

しろねこかあさんと、くろねことうさんからうまれた子ねこたち。

白、黒、ぶち等、ネコらしい色・模様をしたきょうだいのなかで、1匹だけ赤い色をしたあかねこ。

「あかねこちゃんだけ いろが ちがって、 かわいそう」

家族からそう言われるけれど、あかねこは自分のいろがきれいで、かわいくってすきなんです。

自分を認めてもらえないあかねこはある日家を出て、そして、出会ったのは…。

みどころ
家族は「みんなと違う」と気にしているのに、あかねこは「わたしはこの色をとっても気に入ってる」。
違うことをマイナスにとらえるのではなく、むしろ「わたしはこの色がすき」とそのままの自分を好きでいるあかねこ。

「そのままの じぶんが よかったの」
はっきりそう言うあかねこに、家族になんと言われようと自分の個性を否定することはないということを教わります。

読み聞かせしてみたよ

8
あかねこは他の猫ちゃんとちがうのが気にならないんだなって思った。
あかねこと最後に出てくるねこが相性ぴったりでかわいい。子猫たちもかわいい!
わたしはね、自分は自分が好きだよ!
6
生まれつきわたしも指が3本だけど、もし今度生まれるときに5ほんの手になったらやだなーって思った。

「あかねこちゃん、みんなとはちがうけれど、キレイな色だよね」
そんなふうに子どもたちとお話しました。

うまれつき指が欠損している次女が、”今度うまれるときに5本の手になったらやだなーって思った”と言った感想を聞いたとき、

親の視点として「無理に矯正せずその子らしさを認めてあげることって大切だなぁ」そんなことを考えました。

あかねこは家族に自分らしさを認められないために家出してしまいますが、家族はきっとあかねこのことを思ったうえでの行動だったのかもしれません。

家を出てっていったまま終わる…?と思っていたのですが、読了後、裏表紙のイラストのシーンはどんな場面かな?と、是非お子さんと一緒に見てほしいです📖

3.One ワン(作・絵: キャサリン・オートシ/訳: 乙武 洋匡/出版社: 講談社)


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E.B.ホワイト絵本賞、全米教師選書賞、ヤングヴォイス基金賞、ムーンビーム児童書賞、全米母親選書賞など、アメリカの15の賞を受賞!「数字絵本シリーズ」。

あらすじ

おとなしいブルー。
あかるいイエロー。
頭が良いグリーン。
どうどうとしているパープル。
誰とでも仲良くなれるオレンジ。
おこりんぼうのレッド。

それぞれの個性をもつ6つの色が出てくるのですが、おとなしいブルーを、おこりんぼうのレッドがいつもいじめます。

そんなとき現れた「1(ワン)」の勇気ある姿をみて、みんながあとに続きます。

みどころ
いじめている人に対して、自分の意見をしっかりと言うことはとても勇気がいることです。
でも、誰かが一人の勇気を目の当たりにすることで、自分がもっている小さな勇気を振り絞ることもできます。

対立するのではなく、きちんとお互いが話をすることの大切さ。自分の気持ちを理解してもらって相手の気持ちも理解することの大切さを教わります。

読み聞かせしてみたよ

8
1がすごいイイヤツ。天使。
レッドはすごい嫌なヤツだったけど、最後に良いやつになってよかった。
色によっていろいろ性格が違った
6
わんは1番。だけど、青も色がさ、かっこいいと思った。わたしは青のほうが好き。
1が「仲間に入ろうよ」って言ったからみんなが仲良くなれた

最初に声を挙げるのってすごく勇気のあることだなあ、と思います。

1(ワン)の勇気ある行動もそうですが、それに続くひとつひとつの色の勇気がいじめをなくしていくんだと思います。

この絵本のテーマが「いじめ」だということは、娘たちは気づいていないみたいでした。

ただ、それぞれ個により性格が異なること、1(ワン)の行動によりみんなが仲良くなれたことは、6歳年長さんでも読み聞かせを通して気づけたようでした。

4.Zero(作・絵: キャサリン・オートシ/訳: 乙武 洋匡/出版社: 講談社)


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あらすじ

「自分も数えられる数字になれたらなあ…」

1.2.3.4…

他の数字たちが数えながら遊んでいる楽しそうな姿をみて、ゼロはうらやましそうに見ています。

真ん中に大きなあながあいていて、ただまあるいだけの自分のカラダを見て、ためいきをつくゼロ。

「7」のアドバイスで、自分には自分だけの良いところ、自分にしかできないことがあることに気づきます。

みどころ
oneの続編ということもあり、それぞれの数字の色はoneから変わらずそのままです。
oneのときに怒りん坊だった赤の7のアドバイスで、自分を見つめ直すゼロ…。

もともと自分がoneのときに変われた7だからこそ、言えるアドバイスが作中にはあります。
読まれる際は、oneのときから変わった7の心の変化も一緒に感じられると良いと思います。

読み聞かせしてみたよ

8
ひとりひとりいいところがあるよね。7がすごいいいやつになってる(Oneでは嫌なやつだったのに)。
ゼロがいないとできないこともあるよね。
6
ゼロは最初はおっきなただのマルだっておもってたみたいだけど、ゼロがいないと数えられなくなるすうじがある!

One ワンの続編、Zero ゼロ。

ゼロは最初、自分は他のすうじとちがって数えられないし、なかみがからっぽだし…と自分に自信をもてません。

自分さがしをする中、前回の「One ワン」ではおこりんぼうの問題児として登場した「7」のアドバイスで『わたしにしか出来ないことがあるんだ!』ということに気づいていきます。

前作から間を開けて読み聞かせをしたにもかかわらず、続編ということに小学生の長女はすぐに気づいたようです。

ひとりひとりに個性があり、良いところがあり…
というお話ですが、

なんだかゼロがすごい、
ゼロが1番すごいんだ、という印象になってしまうようで…

2年生の長女、年長さんの次女、2人とも少し難しかったかな?という感じでした。高学年になるときっと意味がはっきり分かってくるのかなと思います。

ただ、「7」がきっかけとなってゼロが前向きになっていく、ということは理解できるようでした。

前作と切り離してまったく別のお話として見ることもできますし、前作ではおこりんぼうでブルーをいじめていたレッドの「7」がちょっと変わって登場するぞ、という視点もうまれるので、前作One ワンと合わせて読むのもおすすめです。

5.くれよんのくろくん(作・絵: なかや みわ/出版社: 童心社)


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あらすじ

まっしろな画用紙に、きいろくんはちょうちょを描き、あかさんとピンクちゃんはお花を描き…
他の色たちもはみんなで絵を描き始めます。

そんななか「くろくんは まにあってるよ」と仲間に入れてもらえないくろくん。

落ち込んでいるなか、くれよんたちが好き好きに描きすぎてめちゃくちゃになってしまった画用紙。

そこにシャープペンのお兄さんがやってきてこっそりくろくんにあることを伝えます。

突然みんなの絵を塗りつぶしていくくろくんですが。。。

みどころ
一人一人に個性や役割、長所があるということを楽しく可愛らしい絵で教えてくれます。話も難しくないので小さい子にも分かりやすいです。

全体を通してカラフルてとても可愛らしい絵です。見開きで花火が出てくる所は実際にやってみたくなります。

読み聞かせしてみたよ

8
みんな一つ一ついいところがあるんだなぁ
6
さいしょはみんなバカにしてたけど、黒も良い色なんだよってわかったから良かった

最初はみんなに拒否されていたくろくんも、良いところがある色なんだということは二年生の長女、年長さんの次女ともに伝わったようでした。

「くろくんってすごいね」

そんな言葉で締められる絵本ですが、「落ち込むことはあるかもしれないけど、くろくんにしかできないこともあるんだよね」そんなことに加えて、他のいろもそれぞれ素敵なところがあるということは、読み手が子どもたちに補足して伝えたいところでもあります。

6.かっくん どうしてボクだけしかくいの?(作: クリスチャン・メルベイユ/絵: ジョス・ゴフィン/訳: 乙武 洋匡/出版社: 講談社)


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あらすじ

まんまるかぞくの、みんながまんまるのなかうまれた、四角いかっくん。

みんながみんなまんまるなので、
「ボク…… どうして しかくいんだろう」
とかっくんはなやみます。

まんまるなみんなと同じことができなかったり、カドがあってぶつかるといたいので、まんまるな子どもたちからも遊んでもらえません。

ある日、子どもたちは真っ暗な森で迷ってしまうのですが、かっくんのカラダが光りピンチを救います。

みどころ
「まわりのみんなと違う」というのを丸と四角で表現されているので、小さなお子様でもわかりやすいお話だと思います。
お父さん・お母さんの言葉やおじさんの言葉など、実際の自分たちにも置き換えると「あるな〜」と思う場面も…。

「かっくんは特別なチカラを持っていたけど、自分の場合はどうなんだろう?」ということをお子さんと一緒にお話するのに良い本ではないでしょうか。

読み聞かせしてみたよ

8
別に、なんでもいいじゃんって思った。いろんな子がいるんだからなんでもいいじゃん。
6
かっくんはうまれつきで四角い。わたしは生まれつき指が3本で、一緒だった。まだほかにもわたしみたいな子がいるんだなぁって思った。

マルとシカク、という子どもにもわかりやすい形でちがいを伝えている絵本なので、すごく入っていきやすいのだと思いました。

もしかっくんが光らなかったら…?

と考えてしまうわたしですが、翻訳をしていている乙武さんより、「最後にひとこと。かっくん,意外な長所に気づいたみたいだけど、調子にのっちゃだめだよ!」という言葉が表紙内帯の最後に掲載されています。

どういうことだろうね?と、是非子どもたちと話し合ってみてほしいです😊

7.十人十色なカエルの子(著者:落合みどり,宮本信也/イラスト:ふじわらひろこ/出版社: 東京書籍)


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あらすじ

はったつにバラつきのある子、こだわりがつよい子、かかわりかたがわからない子、すきなことに夢中になりすぎる子…

色々なカエルたちが出てきて、

「赤ちゃんのときは、みんなそれぞれで よかったのに、どうして大きくなると “ちょっと変わった子”は、 ゆるしてもらえなくなって しまうんだろう!?」

と問いかけます。

特別なやり方が必要な子どもたちの理解を、と作られた絵本です。

みどころ
小さなときの「変わったこと」は、大きくなるとルールに縛られて「許されないこと」になってしまうことも出てきます。
ですが、そのルールは明確に決められたものばかりではないですよね。例えば「食事中に急に立ち上がらない」とか「相手の顔を見て気持ちによりそう」とか。

でも、その世の中のアタリマエと言われているものは、人によってはそうでないんだよ。ということを教えてもらえます。

読み聞かせしてみたよ

8
一人ひとり、やり方が違う。手がない子が逆上がりしたりするのもその子なりのやり方があるし、いろんな方法がある。
6
目が見えない人とか、耳が聞こえない人とかいるけどさ、わたしは指ががないけどさ。でも、困っている人がいたらわたしも助けてあげたいなって思った

ADHD、自閉症やアスペルガー症候群の子どもたちの理解をすすめるためにつくられた絵本がこの「十人十色なカエルの子」。
一般的な絵本よりもやや解説的な内容でした。

説明のような文章が多いためか、二年生の長女も年長さんの次女も、すこし途中で飽きてしまう様子はみられました。

ただ、「ひとりひとりやり方が違うんだ」「色んな子がいて、それぞれの性格があるんだ」そんなことは伝わったように見えました。

高学年になると、より理解がすすむわかりやすい絵本です📕

8.みえるとか みえないとか(作:ヨシタケシンスケ/そうだん:伊藤 亜紗/出版社:アリス館)


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あらすじ

宇宙飛行士のぼくが降り立った星は、目が3つある人の星。

「え!?キミ、うしろがみえないの?」
「えー?!ふべんじゃない?かわいそう!」

宇宙人たちにやたら心配される地球人の僕。

そういえばいままで色んな星に、それぞれのいろんな「あたりまえ」があった。

あしがながーいひとのほし、
そらをとべるひとのほし、
からだがやわらかーいひとのほし、
くちがながーいひとのほし…

視点が変わると、「あたりまえ」がかわる!

みどころ
からだの特徴やみためを、「のりもの」に例えた場面ではハッとします。
にている人は安心できるし、ちがう人はちょっと緊張しちゃうよね。
そんな心の思いも見事に表現されています。

「どんなひとにも、じぶんとおなじところはかならずあるとおもう」

おねしょがなかなかなおらなかったひとー?
○○なひとー?
○○なひとー?

と手をあげる場面は、互いのちがいを学びつつ、子どもたちも参加できて親子で楽しんで読むことができました。

読み聞かせしてみたよ

8
みんなちがくても変じゃない。どこがちがっても変じゃないから、一緒にちがうことを話し合って、みんなでおもしろがればいい。
6
地球にはいろんな人がいる。わたしは最初、おててがちがう人はわたししかいないと思ってたけどほかにもいて安心した。
めがみえない人はたいへんそう。どこに何があるかがわからないから。いろんな世界には色んな人がいる、(Hand&Footの交流会で)わたしは色んな手の人がいたから安心したよ

とにかく切り口が面白い!「もうぬげない」でお馴染みのヨシタケシンスケさんの可愛らしい絵が興味を引きます。目が2つしかない僕が宇宙人から「不便だね。かわいそう。」と心配される。

考え方一つで、自分の立場が変わると分かります。
見えない世界も説教くさくなくユーモラスに描かれていて楽しいです。

見た目がちがうとよく恐がられたりかわいそうって言われますし、特に無邪気な子どもたちは「なんで?!」と素直に聞いてきます。

自分の思う「あたりまえ」に入らない人がいたとき、恐がったり可哀想に思うことはあると思います。

でも、「関わらんとこ~」と思われるのがいちばんつらいなぁ、とは感じています。

怖がらずに関わって、いろんな子もいるってことを知ってほしい。違いが目につくけれど、自分と同じところもたくさんあると気づいてほしい。

そういったことを改めて考えさせられる本です。

9.ウエズレーの国(著:ポール・フライシュマン/イラスト:ケビン・ホークス/原著:Paul Fleischman・Kevin Hauks/翻訳:千葉 茂樹/出版社:あすなろ書房)


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あらすじ

みんなと違う格好や髪型をしていたり、みんなが好きなものを嫌いだったり、周りと同じでない事でいじめられてしまうウエズレー。

夏休みの自由研究で持ち前の想像力と発想力で自分だけの文明を作りだす?!

みどころ
自分がまわりから違うことを両親からもかわいそうと思われ、まわりの友達にもからかわれていたウェズレー。
でもウェズレーは周りの「ふつう」に疑問を持って、自分なりに考えて自分なりにいろんなことをやっていきます。

絵本のお話なので自分なりの考えがかなり突き抜けてしまっていますが、突き抜けた芯をもっていると周りが逆に自分に興味を持ってくれてるようになるというお話です。

読み聞かせしてみたよ

8
ウエズレーは他の子と全然ちがくていつもいじめられてたけど、全然誰ともちがくても、その人はその人で、その人自身があるんだよね
みんなに無理に合わせなくても良いよね!
6
ウェズレーははじめひとりぼっちだったけど、ウエズレーがいっぱい自分で色々一生懸命作ったから、みんながたのしそうだなーってウエズレーと一緒に遊んで、友達がいっぱいできた。
ウエズレーはわたしとはちょっとちがうけど、わたしもいっぱい学校でともだちつくる。

絵が鮮やかでとてもきれいです。

ちょっと現実味は薄いけど、新しいことをどんどん創り出していくドキドキワクワクが感じられます。
好きなことがある人は強いなぁと。

なんでも一人で・・・とは思わないけれど、何か夢中になれること、自信を持てるものを一つでも持ってくれたらいいなと思いました。

4月から小学校にあがる右手指が欠損してうまれた次女が、「わたしもいっぱい学校でともだちつくる」と言ったのには胸がいっぱいになりました😊

読み聞かせのあとに、次女がこんな感想を書いて見せてくれました✒✨

riri
「あのさ せかいには
いろう(ん)なひとがいる
○○はさいしょは、
○○なだけなきがしたけど
いっぱいいてよかった。」

そして長女はこんな紙芝居を張り切ってつくっていました

nana

3本ひげの茶色いネコたちばっかりの村にうまれた、4本ひげの白ネコのお話📕

——-

絵本のなかの世界やイラスト、やさしい文章から、大人も子どもも感じ取れることってきっとたくさんあるはず😊

「なんで?」がうまれたそのときに。
「あの子なんかちがうよー!」とお子さんが言ったそのときに。

“そんなこと言っちゃダメ!”ではなくて、

ぜひ「ちがい」について話し合ったり考えたりする時間を親子で持ってみてください📖

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「右手の指が3本でうまれてきた女の子」
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NPO法人Hand&Footでは、生まれつき右手の指が3本の女の子のものがたりを制作しています。

「ふつうって何だろう?」
「多くの人と違うことはかわいそうなこと?」

この絵本を読んで得られる気づきの一つ一つが少しでも多く集まれば、世の中の「驚き」も変化していくと信じています。

この絵本と共に、「初めて会ったとき、どうかびっくりしないでね」そんな気持ちがたくさんの人に届くことを、子どもたちと共に願っています。

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Hand&Footの絵本

いつかふつうに出会えるように。

指が少ない子に出会ったとき、あなたはどうしますか。「ふつう」って何だろう?指がないのは「かわいそう」?この絵本をきっかけに、是非親子で話し合ってみてください。
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