音楽
2018.07.29

指や手に欠損のある子どものリコーダー【先天性四肢障害に対応した改良笛】

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小学校3年生になると、音楽の授業で登場するリコーダー。

うまれつき指や手に欠損がある子どもたちは、

みんなと同じリコーダーは使えるだろうか?
片手で吹けるリコーダーはあるのか?

…という不安をかかえています。

このページではHand&Footの会員さんの声を参考に、うまれつき指や手に欠損のある場合にリコーダーはどうしていたか?四肢障害に対応した改良笛のご紹介・先輩たちの声など、リコーダーに関する情報をまとめました。

みんなと同じリコーダーは難しい。どうしたらいい?

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通常学校で使うリコーダーは、多少形の差はあれど基本は両手で8つの音孔をふさいだり開けたりして音を出します。

しかし手や指の欠損などがあると、どうしても通常のリコーダーでは出せない音が出てきます。また、笛を支えるという動作も必要になってきます。

まずは子ども本人の意思を確認(出せない音があってもいい?どうしたい?)し、まずは通常のリコーダーを改良して使えないか?ということを確認することが第一です。

・右手と左手の上下を逆にしてみる
・演奏できるところのみ参加する
・指づかいを変えてみる

といった方法が考えられますが、なかには無理にリコーダーに挑戦せず他の楽器に挑戦し参加したよ、というかたもいらっしゃいました。

リコーダーの支え方としては、

・滑り止めを使用して机の上に置く
・ウエストポーチを使用する

こんな手段が考えられますので、お子さんに合わせて試してみて頂けたらと思います。

通常のリコーダーが難しかったり、リコーダの形状が皆と違っていても同じように演奏したい!という場合は、手や指の欠損に対応した改良リコーダーを考えてみましょう。

下記で改良笛を製作している「トヤマ楽器」と「YAMAHA」のご紹介をさせて頂きます。

【トヤマ楽器】

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トヤマ楽器 改良リコーダー

一音ずつ筒が輪切りになっているので、指の状態にあわせて、演奏しやすい位置に移動し接着剤で固定して使います。

両手で6本以上指を動かすことが可能であれば、普通のリコーダーとほとんど同じように音を出すことができます。

トヤマ楽器公式サイト(外部サイト)

【YAMAHA】

  YAMAHA 左手用ソプラノ片手リコーダー    YAMAHA 右手用アルト片手リコーダー

写真は左から、左手用ソプラノ片手リコーダー/右手用アルト片手リコーダー です。
※写真以外にも、ぞれぞれ右手用・左手用があります。

こちらは主に片手で演奏できるリコーダーです。

基本は片方が5本で、もう一方の手で支えることができれば演奏できるようになっています。
また、ストラップで補助することも可能です。

YAMAHA公式サイト(外部サイト)

一度試してみたい。どこに行けばある?

トヤマ楽器・YAMAHAのどちらも、基本的には楽器店などの店舗には常備していません。

問い合わせをすると、住んでいる近くの楽器店にて貸出リコーダーを見ることが可能とのことでした。

※YAMAHA 店舗一覧 https://www.yamahamusic.jp/shop/shop_list.html
※トヤマ楽器の場合は取り扱っている楽器店を紹介してくださいますので、直接トヤマ楽器さんへお問い合わせください

症状は人それぞれなので、使用可能条件に当てはまっても実際は難しいかもしれないし、逆に当てはまっていなくても使用が可能なお子さんもいらっしゃいます。

親身になって聞いていただけますので、一度お問い合わせをして頂き、直接相談してみるのが良いかと思います。

改良リコーダーは運指表(演奏する際のゆびづかい)は独自のものとなるため、慣れるまで多少時間がかかります。

また、時期によっては貸出リコーダーが出払ってしまう時もあるようなので、早めに連絡しておくと安心です。

※先天性四肢障害児父母の会ではピアノ&音楽チームがあり、個々の条件に合わせた楽器の改造などの工夫を考えたり、全国各地でリコーダー講習会・相談会を行っていらっしゃいます。

【先輩の声】実際どのように取り組んでいたのでしょうか。

Hand&Footで既にリコーダー使用経験のあるかたへ、リコーダーどうしていた?という声を集めました。

・小学&中学で演奏するものは全部の曲をみんなと一緒に演奏していました。
・特徴のある方の手でふさいで演奏する時は難しくて、何度も練習しました。
・2年生の冬休み頃から、改良リコーダーに付属されている音列表を見ながら練習をしました。
・孔を押さえるのが難しいようで、あまり好きではないようですが音楽会でも頑張って演奏していました。
・吹けない音が多い時は打楽器を勧められ、そちらに挑戦することもありました。
・みんなとは逆で右手を上にして演奏し、「ソラシド」の音のときだけ吹いていました。
・あまり得意ではありませんでしたが、全ての音を出すことができていました!
・歌をうたうことも好きだったので、音楽は割と好きでした。

リコーダーだけではないですが、小さいうちから指先をたくさん使う遊びをさせることが大事かな。というお声もありました。

上記の経験談のように、

・出せる音だけで参加する
・他の楽器で参加する
・改良リコーダーを使用する

など、様々な音楽への参加方法がありますので、一人ひとりにあった方法が見つかり、音楽の時間が少しでも楽しいものになるといいなと思います。

NPO法人Hand&Footでは、
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「ふつうって何だろう?」
「多くの人と違うことはかわいそうなこと?」

この絵本を読んで得られる気づきの一つ一つが少しでも多く集まれば、世の中の「驚き」も変化していくと信じています。

この絵本と共に、「初めて会ったとき、どうかびっくりしないでね」そんな気持ちがたくさんの人に届くことを、子どもたちと共に願っています。

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いつかふつうに出会えるように。

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